新光産業きらら浜自然観察公園は、野鳥などのたくさんの生きものを観察し自然に親しむことができる公園です。 

 

新光産業株式会社

観察速報

このページに記載された情報通り観察できるかどうかは状況次第です。
特に鳥類は飛翔能力があるため、撮影後すぐに移動することが考えられます。ご了承願います。

お久しぶりの登場!NEW

2025年06月21日

●カラシラサギ!!!
●トンボ3種


カラシラサギとアオサギ

カラシラサギ

カラシラサギ










「昨日16時頃」の情報です。
観察ホールでご来館された方の対応をしている際
Tレンジャーが「あれ、カラシラサギじゃないですか?」と、ぽつりと言いました。
見ると、そこには世界的な希少種(環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種ですが...)の
まさに「カラシラサギ」が干潟の杭の上に居るではありませんかっっっ!!!
コサギ(60cm)程の大きさの65cmと小柄なサギですが
特徴としては
「ぼさぼさの頭(冠羽)」
「太い足で指は黄色」
「この時期は黄色のクチバシに目先は緑色」なので
同じような大きさのコサギとの区別は簡単です。
昨日その存在に気づいた時は強風が吹き荒れていたので
画像のように自慢の冠羽は、人間で言えば「乱れ髪」となってしまっていました。
前回の確認は2020年10月だったので、5年振りのご来園となりました。
残念ながら今日は確認できていないので、すでに移動してしまったようです。
でも、もしかしたら、きらら浜の周辺に居るかもしれません。探してみてはいかがでしょうか?


アオヤンマ

マイコアカネ

チョウトンボ










それと、トンボ情報3種。
ひとつ目は「アオヤンマ」という大型のトンボ。
「アオ」とついていますが「青」ではなく「緑色」のトンボです。
ヨシやガマなど丈の高い環境を好むため、園内でも良く見かけます。

ふたつめは「マイコアカネ」。
小型のアカトンボの仲間で、オスは成熟すると腹部が鮮やかな赤色になり
目の下(前?)は青緑色と、とてもきれいな色合いになるトンボです。
画像はメスなので、赤くはなりませんが、薄い黄色と橙色が優しい色合いを醸し出しています。

最後は、最近よく話題に取り上げている「チョウトンボ」です。
個体数も増え、今一番良く見かけるトンボです。
皆様のお越しをお待ちしております。(Shigeru-tan)
 

「クロハラアジサシ」現る!NEW

2025年06月20日


クロハラアジサシ

クロハラアジサシ

クロハラアジサシ










昨日夕方「クロハラアジサシ」が公園の淡水池で
ヒラッ ヒラッ と飛び回っているのに気づきました。
毎年、5月~7月位になると、1羽か数羽で姿を見せてくれる野鳥です。
この時期はシックな色合いの夏羽となっていて
その微妙ながら、とても美しい色合いが魅力的です。
公園では淡水池と干潟の両方を飛び回り、魚などを捕まえているようです。
さて、いつまで滞在してくれることやら。
公園に遊びにいらした際は、「クロハラアジサシ」をチェックしてみてください。
1枚目 今朝、淡水池デッキで休んでいたところ
2枚目 ヒラッ ヒラッ と飛ぶ様子
3枚目 昨日夕方は干潟で休む様子も観察できました。

今朝、淡水池のデッキで休んでいるところを動画で撮ることができたので
YoutubeにUpしておきます。
新光産業きらら浜自然観察公園で「クロハラアジサシ」が休憩していたよ!の動画。

あまり動きのない単調な動画ですが、お時間があればご覧ください。
よろしくお願いいたしま~す!(Shigeru-tan)
 

アゲハチョウの幼虫!NEW

2025年06月19日

その他
●ネジバナ開花
●チョウトンボ群飛


ナミアゲハ

ナミアゲハ










「アゲハチョウ」の仲間はミカンの仲間の植物に卵を産み、その植物の葉を食べて育ちます。
園内で目立つ所にあるミカンの仲間の植物と言えば「カラタチ」が挙げられ
今日はそのカラタチの木で「ナミアゲハ」の幼虫を見つけました。
毎年6~7月頃に緑色で4~5cm程の大きさになる(終齢幼虫)ので、
葉っぱの色に溶け込んでいても、じっくり探せば見つかることがあるのです。
2枚目の画像は鳥類など捕食者に突かれたりして刺激を受けたとき
角(つの)のような黄色の「臭角=肉角」を出しているものです。
今日は撮影のため、軽く触って刺激しましたが
あまりしつこくすると可哀そうなので、皆さんも試す時はほどほどに...
ちなみに「臭角」とあって、突然目立つ色の角を出してて視覚から驚かすだけでなく
あまり嗅いだことのない不思議な臭い(匂い?)も出して捕食者をひるます作戦をとっています。
カラタチの木は、とても太くて鋭い棘があるので、観察の際はご注意を!


ネジバナ

ネジバナ

ネジバナ










草地広場で「ネジバナ=モジズリ」が咲き始めました。
芝生が生えているような、低い草地であれば見ることのできる普通種ですが
「ラン」の仲間とあって、小さい花ながら色や形はとても可憐な植物です。
「ねじるように咲く花」ということですが、右と左とどちらにねじっているのでしょうか?
3枚目の画像を見ると
左のものは 下から上に向かって反時計回りに
右のものは 下から上に向かって時計回りに なっているのが分かります。
ということは、その株によって違っているのでしょう。
では、その確率は?という疑問を持ちましたが、時間がなかったので調べていません。
どなたか、調べてor調べた結果をお知らせいただけると嬉しいです。
そんな自然の法則を調べるのも面白いものですね。


チョウトンボ

チョウトンボ群飛










今週は梅雨が明けたような晴天の日が続いていますが
それに伴ってトンボたちはどんどん勢いを増しているように感じます。
中でも「チョウトンボ」の数が目に見えて増えています。
今朝は西園路の北寄りで、20頭くらいの「群飛」をいくつか確認できました。
20頭くらいでも実際見ると、なかなかのワクワク感があるので、撮影してみましたが(2枚目)
これだと、そのワクワク感はちょっと伝わりませんね... 残念...
例年、7月上旬くらいまでは「50頭を超えるチョウトンボの群飛」を観察できるので
皆様にも、ぜひ、そのような「奇跡の?群飛」をご覧いただきたいものです。(Shigeru-tan)
 

子煩悩なクモNEW

2025年06月17日

●アシダカグモ
●ヤマモモの実
●トンボ2種


アシダカグモ

アシダカグモ










「ひゃーっっ きもーい! やめてーっっ!!!」
という悲鳴を想像しながらも、自然観察指導員として敢えてトップの話題としてみました。
「アシダカグモ」という巣をつくらない、肉食系の大型のクモをセンター内で見かけました。
良く見ると、和菓子のモナカのようなものを抱えていたのですが
これは卵の入った卵嚢(らんのう)で、中で孵化した子グモたちが1回目の脱皮を終えるまで
このように抱えて守っているのだそうです。
確かに犬や猫のような愛玩動物とは違う容姿で、大人気!とはなりそうにありませんが
この様に「子煩悩」であったり、ご家庭では「ゴキブリを捕食」してくれたりと
嫌われやすい容姿とは裏腹に「愛らしく」「人間にとって有益」な面もあるのです。
どうですか? クモはきもいー!という感情を少しは打破できましたか?


ヤマモモの実

ヤマモモの実










園内には海岸沿いでも強い植物が植えられていますが
その中のひとつに「ヤマモモ」という樹木があります。
その「ヤマモモ」の実、特に早い株のもので熟し始め、すでに落ちているものもあります。
全体的にはまだまだ緑のものが多く、あと1週間~10日でピークを迎えるものと思われます。
熟した実はとても甘く、人間もジャムにするなど利用しますが
園内のものは野生生物の貴重なミネラル源となるため、残しておいてあげてください。


ヒヌマイトトンボ雌

リスアカネ










トンボの話題
1種類目は「ヒヌマイトトンボ」。
前回はオスとオスの羽化直後の画像を載せてみましたが
今回はメスのものを投稿しました。独特な渋い色合いとなっています。

2種類目は「リスアカネ」。
よく似たトンボに「ノシメトンボ」がいますが
「リスアカネ」は少し小さく
胸部側面中央の黒い縦斑の上部が細くなっていることで区別できます。
「赤とんぼ」と呼ばれる「アカネ属」のトンボで
オスは成熟すると胸部の茶色みが増し、腹部は唐辛子のように赤くなります。

中途半端な梅雨の天気が続いていて、蒸し暑く、すぐに汗をかいてしまいますが
生き物たちの季節の移ろいは順調です。
熱中症対策をしてお出かけください。(Shigeru-tan)
 

幻のイトトンボ撮影成功!NEW

2025年06月14日

ヒヌマイトトンボ!!!

前回の投稿で「幻のトンボ ヒヌマイトトンボ」の話題をしながらも
撮影はできていなかったため、リベンジ投稿を誓っていましたが
なんと翌日に撮影することができたので、改めてご報告いたします。


ヒヌマイトトンボ










生き物に詳しいTレンジャーに見つけやすい場所を伝授してもらい探してみると
これまでアオモンイトトンボとムスジイトトンボしか見つからなかったのに
この日はあっさりと現れてくれました! パチパチパチ!!!
ヒヌマイトトンボの♂の成熟個体は
この画像のように胸部上面に4つの薄緑色の斑があるので
見つかれば他の種と間違うことはありません。
ただし、私は、この斑がもっと水色寄りの色彩と思っていましたが
撮影した個体は、敢えて言うのであれば緑系の色彩だったのが気づきでした。


ヒヌマイトトンボ










また、6/1(日)に撮影してあったものの中にも「ヒヌマイトトンボ」の画像がありました。
それが2枚目の画像ですが、どうやら、これは羽化直後のオスの個体のようです。
特徴としては、とても地味な褐色系で、腹部の節の境目に白っぽい筋があり
胸部上面には、オスの成熟個体の顕著な特徴である4つの斑となっていくであろう
薄い斑も見てとれます。

「ヒヌマイトトンボ」は環境省のレッドリストでⅠA類に分類されている
「守るべき生物」のひとつであるため
「ベッコウトンボ」とともに保全活動を慎重に進めていく必要があります。


アオモンイトトンボ










最後の画像は「アオモンイトトンボ」のメスの未成熟個体のものです。
こちらは希少性ではなく、イトトンボの多様な色彩の魅力をお伝えしたく掲載してみました。

多種多様なトンボの世界は魅力的な素材です。
ぜひ、注目してみてください。(Shigeru-tan)
 

 

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