美しい蛾
2016年06月25日
モノトーンですが・・・。

梅雨の時期に見られるホタルガ
ガといえば白か茶色が多く、飛び方も突発的かつ直線的で、老若男女から忌み嫌われている印象がありますが、美しい種類もたくさんいます。園内ではホタルガがその筆頭でしょう。モノトーンながら黒ベースというのは珍しく、翅の白い帯が飛んでいてもとまっていても目立ちます。飛び方もガらしくなくパタパタと優雅で、翅の白い帯をホタルの光に見立てた命名者のセンスには感心しますね。よく見ると頭部が赤いのも洒落ています。でも美しさのポイントは何と言っても触角です。長い櫛状の触角は妖しく輝き、何とも言えない雰囲気を醸し出していると思いませんか?ガとひとくくりにするのはもったいないような、そんな気になってしまいます。
これならチョウ並みだと言えそうでしょう?それもそのはず、実はチョウとガは分類的には非常に近く、乱暴な言い方をすれば、たくさんいるガの中で、昼間活動するのに適した形態を持つグループをチョウと分けているようなものです。もちろん翅のたたみ方や触覚など、歴然とした差はありますが、決して異質なものではありません。それを考えると、ガに対するイメージが変わるのではないでしょうか。ガにもスポットライトを!ちなみにガのマニアって結構いるんですよ。