新光産業きらら浜自然観察公園は、野鳥などのたくさんの生きものを観察し自然に親しむことができる公園です。 

 

新光産業株式会社

生きもの図鑑「チョウ図鑑」

シジミチョウ科

ウラギンシジミ Curetis acuta シジミチョウ科


ウラギンシジミ♂

ウラギンシジミ♀

 

観察できる時期は周年。開張は35mm~40mm。
翅の表面はオスとメスでは斑の色が違い、オスは橙色、メスは青白色です。裏面は名前の通り銀白色です。年2回発生し成虫で越冬するため一年中見られる可能性があります。幼虫の食草はクズ、ヤマハギなどのマメ科。

ムラサキシジミ Narathura japonica シジミチョウ科


観察できる時期は周年。開張は30mm~35mm。
翅の表面は褐色の縁取りに藍色の斑、裏面は褐色の地色に虫食い斑が点在します。年3回~4回発生し成虫で越冬するため一年中見られる可能性がありますが、秋によく見られます。幼虫の食草はアラカシ、ウラジロガシなどのカシ類、コナラ、クヌギなどのブナ科、ウバメガシなど。

ムラサキツバメ Narathura bazalus シジミチョウ科


観察できる時期は周年。開張は40mm~45mm。
翅の表面はオスが全体的に暗紫色、メスが暗褐色の縁取りに紫藍色の斑があり、前翅は斑が発達します。裏面は褐色の地色に虫食い斑が点在します。後翅に尾状突起があります。年3回~4回発生し成虫で越冬するため一年中見られる可能性がありますが、秋によく見られます。幼虫の食草はマテバシイ、シリブカガシなどのブナ科、まれにウバメガシ。

トラフシジミ Rapala arata シジミチョウ科


観察できる時期は4月~8月。開張は30mm~35mm。
翅の表面は全体的に暗青色で、裏面は褐色と白色の虎斑模様です。後翅に尾状突起があります。年2回発生しますが、公園ではあまり見られません。幼虫の食草はクズ、ハリエンジュ、シロツメクサなどのマメ科。

ベニシジミ Lycaena phlaeas シジミチョウ科


ベニシジミ春型

ベニシジミ夏型

 

観察できる時期は4月~8月。開張は25mm~35mm。
翅の表面は前翅が橙色の地色に褐色斑、後翅が褐色で縁に橙色斑があります。春に羽化する春型と6月以降に羽化する夏型では表面の模様が違い、夏型の前翅は褐色の部分が増えます。年4回~5回発生し、ヒメジョオンの花に吸蜜に訪れる姿をよく目にします。幼虫の食草はスイバ、ギシギシなどのタデ科。
 

シルビアシジミ Zizina otis シジミチョウ科


絶滅危惧II類(山口県2002年RDB)
観察できる時期は5月~10月。開張は20mm~25mm。
翅の表面はオスが褐色の縁取りに青藍色の斑、メスはほとんど褐色です。裏面は白色または灰色の地色に褐色斑が点在します。ヤマトシジミと非常によく似ているので、識別には注意が必要です。年数回発生し、公園ではよく見られますが、食草であるミヤコグサが群生する場所に限られます。幼虫の食草はミヤコグサ、セイヨウミヤコグサ。

ヤマトシジミ Zizina maha シジミチョウ科


観察できる時期は4月~11月。開張は25mm~30mm。
翅の模様は前種シルビアシジミと非常によく似ているため、識別には注意が必要です。個体数はこちらのほうがずっと多く、ミヤコグサの群生地以外では本種の可能性が高くなります。幼虫の食草はカタバミ、オッタチカタバミなどのカタバミ科。

ツバメシジミ Everes argiades シジミチョウ科


観察できる時期は4月~10月。開張は25mm~30mm。
翅の表面はオスとメスで色が違い、オスは青藍色、メスは暗褐色です。裏面は灰白色の地色に褐色の斑が点在し、後翅の後縁には橙色の斑があります。この橙色斑と尾状突起が特徴です。年3回~4回発生し、公園でもよく見られます。幼虫の食草はメドハギ、ヤマハギなどのマメ科。

ルリシジミ Celastrina argiolus シジミチョウ科


観察できる時期は3月~11月。開張は25mm~35mm。
翅の表面はオスは青藍色、メスは太い褐色の縁取りがあり、青藍色斑は淡くなります。裏面は灰白色の地色に褐色の斑が点在します。年4回程度発生し、春最も早く出現するチョウの一つです。公園でもよく見られます。幼虫の食草はヤマハギ、クズ、ハリエンジュなどのマメ科。

ウラナミシジミ Lampides boeticus シジミチョウ科


観察できる時期は6月~11月。開張は30mm~35mm。
翅の表面はオスは褐色の細い縁取りに紫藍色の斑、メスは太い褐色の縁取りに青藍色の斑があります。裏面は淡褐色の地色に褐色と白色の波模様が幾重もあります。年数回発生しますが、越冬できるのは四国南部や九州南部以南です。越冬地で春発生した個体が世代を交代しながら北上し、各地で見られるようになります。幼虫の食草はインゲンマメ、エンドウなど栽培種のマメ科を好み、他にはヤマハギ、クズなどのマメ科。