山口県立きらら浜自然観察公園は、野鳥などのたくさんの生きものを観察し自然に親しむことができる公園です。 

 

みどころ

4月の見どころ ~ベッコウトンボ~NEW

2017年04月01日


ベッコウトンボのオス未成熟

メス未成熟

オス成熟

メス成熟

 ベッコウトンボは春だけに出現するトンボです。ヨシ原で、平年では4月中旬に羽化し、1カ月ほど見られます。羽化して数日の未成熟の時期には、オスもメスも枯れ草と同じような体色をしていて、保護色となる近くの枯れ草の中で過ごすため、見つけるのは困難です。体色は次第に濃くなってゆき、10日ほど経った成熟の状態では、オスは真っ黒に、メスは焦げ茶色になります。そして、オスはヨシ原の水辺に縄張りを作り、同種のオスや大きさの近いトンボが近付くと、激しく追い払うので、よく目立つようになります。一方メスは草むらにとどまり、産卵の時だけ水辺に飛んで行き、オスと交尾して産卵します。
 ベッコウトンボはヨシやヒメガマなどの抽水植物が豊富に生えている池や干拓地のクリークなどに生息しますが、そういう場所が減っているため、絶滅危惧種の中でも、最もランクの高い絶滅危惧ⅠA類に指定されていて、なおかつ環境省の通称「種の保存法」により保護されていて、採集は禁止されています。全国で鹿児島県、大分県、福岡県、山口県、静岡県の合わせてわずか10カ所にも満たない生息地の中で、山口県では3カ所、きらら浜自然観察公園は県内最大の生息地です。間近で観察できるのが魅力なので、貴重なベッコウトンボを観察してみましょう。