山口県立きらら浜自然観察公園は、野鳥などのたくさんの生きものを観察し自然に親しむことができる公園です。 

 

観察速報

このページに記載された情報通り観察できるかどうかは状況次第です。
特に鳥類は飛翔能力があるため、撮影後すぐに移動することが考えられます。ご了承願います。

色づくNEW

2017年08月20日

秋の色。


マイコアカネのオス

リスアカネのオス

 まだまだ暑い日が続いていますが、朝晩はすっかり涼しくなりましたね。夜になると虫の鳴き声がよく聞こえるようになり、秋の足音は確実に近づいています。視覚でもアカトンボの色づきが秋らしく感じられ、今月初めにお伝えしたリスアカネに続き、マイコアカネも成熟個体が増えてきました。この2種は、リスアカネのほうが1カ月ほど早く羽化する関係で、成熟する時期も同じようにずれ、ようやくマイコアカネが追い付いてきたところです。
 マイコアカネのオスは成熟すると額が青白くなるのも特徴で、写真の個体にもうっすらと見られますが、わかりますか?この色の濃さには個体差があり、特に晩秋に成熟する個体は、ほとんど変化しないことが多いようです。ただ今の時期に成熟する個体は青白くなるのが普通で、色の濃い個体の美しさはアカトンボ随一だと思いますので、お越しの際は探してみてください。
 

群飛

2017年08月19日

夏の風物詩。


群飛するウスバキトンボ

とまるときはぶら下がり型

 盛夏を過ぎると、ウスバキトンボが急に目に付くようになります。園内はもちろん、市街地でもちょっとした空き地があるようなところではたくさん群飛しているはずです。このトンボは長距離を渡ることで知られており、4月に沖縄以南から最初の世代が飛来して産卵し、その後真夏の世代で爆発的に数が増えて、人々の注目を浴びるようになります。
 彼らは最終的には北海道まで達しますが、南下せず、渡りは一方通行です。実はウスバキトンボの幼虫は沖縄より北では越冬できないとされ、これらの地域にいる個体群は世代を繋ぐことはできません。それでも毎年同じように春に南から飛来するという、熱帯魚の死滅回遊に近い謎のトンボなのです。これら北上群よりも、南の故郷の定着群のほうが優勢なため、種が維持できるのでしょうが、なぜ世代を繋ぐことができない渡る個体群が現れるのか、どうやって産み分けられるのか、本当に不思議ですね。これも分布拡大を狙う彼らの戦略なのでしょうか。
 

子育て中

2017年08月18日

最終盤?


餌を運んできたセッカのメス

 繁殖期は終わりに近付き、現在よく目にするのは巣立った幼鳥たちで、特に多いのはセッカです。と言ってもセッカの場合は、幼鳥と成鳥でほとんど違いはありません。幼鳥は鳴き声が幼いという程度でしょうか。セッカの幼鳥は巣立って2週間すると繁殖できるようになると言われるほど成長が早いため、見かけ上は成鳥と幼鳥が同じなのでしょう。行動で見ると、人の至近距離に出てくるなど、目に付きやすい個体は幼鳥だろうと判断できます。どんな生き物でも、若者の警戒心が弱いのは共通の特徴ですね。これらの判断基準で探すと、幼鳥がかなりいることがわかります。
 もちろん成鳥がいないわけではなく、さえずっているオスはいますし、ヒナへの餌をくわえたメスの姿も確認できました。ただ写真のメスは羽が傷んでいるようには見えないので、今年生まれの若者かも?。セッカは1シーズンに2~3回は当たり前に繁殖するはずですが、時期外れと思えるほど遅い時期に繁殖するのは、経験の浅い若者なのかもしれませんね。
 

晩夏の花

2017年08月17日

夏を惜しんで。


開花したタカサゴユリ

 このところすっきりしない天気が続いています。今日も午前中はいい天気で、一日晴れが続くのかと思っていたら、午後から雲が広がって雷雨もあり、やはりすっきりしませんでした。まあ関東や東北のような雨続きの冷夏と比べたらましですが。そして朝晩は涼しくなってきたので、いかにも夏の終わりという感じです。夏休みも残り2週間となり、今年の夏は何となく消化不良でした。
 外に目をやると、残る夏を惜しむように、タカサゴユリが咲き始めました。この時期になるとよく見かける、ごく普通種ですが、園内にはあまり生えていません。白い大輪の花は非常によく目立ち、園芸種のような複雑な模様はなくとも、さすがユリ、存在感は抜群です。夏の花としてはこれが最後を飾るのでしょうか。秋の花のハギは咲き始めていますし、あとは秋を待つだけということになります。もうすぐ夏が終わるとは、早いものですね。 
 
 

飛べない鳥

2017年08月15日

今の時期ならでは。


風切羽が脱落したカルガモ

 飛べない鳥として思い浮かべるのは何ですか?ペンギン?ダチョウ?それともヤンバルクイナ?いずれにしてもあまり馴染みのない鳥たちですね。鳥は飛ぶことに最大の特徴があるわけですから、飛べないというのはかなり特殊化していて、馴染みがないのは当然です。ところが初めから飛べないのではなく、時期限定で飛べなくなる鳥が、身近なところにたくさんいるのです。それはカモ。カモ(ガンカモ類)は夏の換羽時期に風切羽が一斉に脱落して、一時的に飛べなくなります。今の時期にたくさん水辺で群れているカルガモも、実は飛べない個体がかなり混じっているのです。
 園内でも、増えてきたカルガモの中に混じっていました。翼の先がないのがわかりますか?最後に換羽前の個体の写真を載せているので、比べてみてください。違いはわずかでも、飛翔能力はゼロです。人が近付くと普通なら慌てて飛んで逃げるような距離でも、泳いで遠ざかるだけの個体は飛べない可能性が高いので、みなさんの周りでもどれくらいいるのか確かめてみてください。

これは飛べるカルガモ

 
 

 

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