新光産業きらら浜自然観察公園は、野鳥などのたくさんの生きものを観察し自然に親しむことができる公園です。 

 

新光産業株式会社

生きもの図鑑「チョウ図鑑」

アゲハチョウ科

アオスジアゲハ Graphium sarpedon アゲハチョウ科


観察できる時期は5月~9月。開張は60mm前後。
翅は表面も裏面も黒色の地色に青緑色の斑紋があります。飛翔能力が高く、直線的に素早く飛びます。年3回程度発生し、公園ではあまり見られません。幼虫の食草はクスノキ、タブノキ、ヤブニッケイなどのクスノキ科。

アゲハ Papilio xuthus アゲハチョウ科


観察できる時期は4月~10月。開張は40mm~55mm。
翅は表面も裏面も薄黄色の地色に黒色の斑紋や翅脈があり、裏面は黒色部が少なくなります。別名をナミアゲハと言い、最も有名かつ一般的に見られるチョウの1種です。年4回~5回発生し、公園ではそれほど多くは見られません。幼虫の食草はカラタチ、サンショウ、各種ミカン類などのミカン科。

キアゲハ Papilio machaon アゲハチョウ科


観察できる時期は4月~10月。開張は40mm~55mm。
翅の模様は前種アゲハとよく似ていますが、黄色が濃く、黒色部がやや少なく、一見してコントラストが高く見えます。年3回程度発生し、公園ではあまり見られません。幼虫の食草はニンジン、パセリ、セロリ、ハナウド、ハマウドなどセリ科。

ナガサキアゲハ Papilio memnon アゲハチョウ科


観察できる時期は4月~9月。開張は110mm~125mm。
翅の模様はオスとメスでは大きく違い、オスはほぼ無斑で一面黒色、メスの前翅は淡褐色の地色に黒色の翅脈、後翅は黒色の地色に白色の斑があります。翅にはふつう尾状突起がなく、これが大きな特徴となっています。年3回程度羽化し、公園ではあまり見られません。元々は南方系ですが、近年は分布が北上しています。幼虫の食草はウンシュウミカン、ナツミカン、ユズなどのミカン科。

モンキアゲハ Papilio helenus アゲハチョウ科


観察できる時期は5月~8月。開張は100mm~130mm。
翅の模様は黒色の地色で、後翅には大きな黄白色斑があるため、飛んでいても他種との識別は容易です。ふつう年2回発生します。公園ではあまり見られません。幼虫の食草はカラタチ、サンショウ、ユズなどのミカン科。

クロアゲハ Papilio protenor アゲハチョウ科


観察できる時期は4月~9月。開張は90mm~110mm。
翅の模様はほぼ一面黒色で、後翅後端に赤色斑が目立つ個体もいます。ふつう年3回発生し、公園ではあまり見られません。暗い樹林内で見られることが多いようです。幼虫の食草はカラタチ、サンショウ、ユズ、ウンシュウミカン、ナツミカンなどのミカン科。

カラスアゲハ Papilio dehaanii アゲハチョウ科


観察できる時期は5月~9月。開張は80mm~120mm。
翅の模様は黒色の地色で、全体または部分的に金属光沢のある青緑色を帯びます。ふつう年3回発生し、公園ではあまり見られません。幼虫の食草はコクサギを特に好み、他にはカラタチ、カラスザンショウなどのミカン科。