きらら浜自然観察公園は、野鳥などのたくさんの生きものを観察し自然に親しむことができる公園です。 

 

生きもの図鑑「トンボ図鑑」

ヤンマ科

サラサヤンマ Sarasaeschna pryeri 

観察できる時期は4月下旬~6月下旬。大きさは65mm前後。
黒色の地色に黄色の筋模様やくさび形の模様があり、くさび形の模様はサラサヤンマ特有の模様です。名前の由来はこの模様を更紗模様に見立てたものです。園路沿いをパトロール飛行するオスがときどき見られることがある程度で、個体数は多くありません。
サラサヤンマ♂

アオヤンマ Aeschnophlebia longistigma 

観察できる時期は5月中旬~8月下旬。大きさは70mm前後。
全身が鮮やかな緑色で、黒色の筋模様があります。ヤンマ科の特徴である腹部のくびれがなく円筒形の体型をしています。ヤンマ科としては比較的早い時期に発生します。ヨシ原や樹林地で見られますが、個体数は多くありません。
アオヤンマ交尾

ネアカヨシヤンマ Aeschnophlebia anisoptera 

準絶滅危惧(山口県2002年RDB)
観察できる時期は6月上旬~9月上旬。大きさは80mm前後。
翅の付け根に鮮やかなオレンジ色の斑紋があります。成熟するとオス、メスともに複眼が青色に変化します。腹部にくびれがなく円筒形です。個体数は少なく、日中は樹木の枝にぶら下がって休んでいて、黄昏時に活発に活動します。山口県の準絶滅危惧です。
ネアカヨシヤンマ♂

カトリヤンマ Gynacantha japonica 

観察できる時期は7月上旬~11月上旬。大きさは70mm前後。
複眼が鮮やかな緑色で、腹部のくびれが大きくスマートなヤンマです。9月になると見やすくなり、晩秋まで見られます。日中は枝が生い茂った暗い樹木の枝で休んでいるため、あまり目にしませんが、個体数が少ないわけではなく、黄昏時には飛翔する姿をよく見ます。
カトリヤンマ♂

ヤブヤンマ Polycanthagyna melanictera 

観察できる時期は5月下旬~9月上旬。大きさは85mm前後。
がっちりとした体つきの大型のヤンマです。ネアカヨシヤンマに似ていますが、翅は透明で、メスの複眼は緑色です。水中ではなく、湿った泥の中に産卵します。個体数は少なく、日中は樹木の枝にぶら下がって休んでいます。
ヤブヤンマ♀

マルタンヤンマ Anaciaeschna martini 

準絶滅危惧(山口県2002年RDB)
観察できる時期は5月下旬~9月下旬。大きさは75mm前後。
成熟すると、オスは青色の斑紋、メスは黄緑色の斑紋が目立つ美しいヤンマです。メスの翅は成熟すると茶色になり、遠くからでもよくわかります。個体数は少なく、山口県の準絶滅危惧です。ビオトープで羽化、産卵が確認されています。黄昏時に活発に活動します。
マルタンヤンマ♀

クロスジギンヤンマ Anax nigrofasciatus nigrofasciatus 

観察できる時期は4月上旬~8月下旬。大きさは75mm前後。
ギンヤンマとよく似ていますが、胸部に2本の黒い筋模様があり、オスの複眼は青色で、腹部の斑紋も青みがかかります。樹木に囲まれた池を好むため、公園内で見られることはまれです。主に春~初夏に見られるヤンマです。
クロスジギンヤンマ♀

オオギンヤンマ Anax guttatus 

観察できる時期は6月下旬~11月上旬。大きさは85mm前後。
ギンヤンマとよく似ていますが、ひとまわり大きく、屋久島以南に定着している南方系の迷トンボです。山口県には台風などに風に乗って偶然に飛来することがほとんどで、公園ではクモの網にかかっていた死亡個体が採集されました。
オオギンヤンマ♂(死体)

ギンヤンマ Anax parthenope julius 

観察できる時期は4月下旬~11月上旬。大きさは75mm前後。
腹部第3節の下面が銀色なのが和名の由来です。オスの腹部第2・3節の上面は空色で、メスはふつう緑色ですが、まれにオスと同色の個体もいます。ヤンマ類としては珍しく日中に活動し、淡水池やヨシ原の上空をパトロール飛行します。個体数は多く、真夏によく見られます。
ギンヤンマ産卵