身元判明
2017年12月10日
韓国生まれ。
フラッグ付きのズグロカモメ
先月21日に フラッグ付きのズグロカモメ が飛来し、詳細を山階鳥類研究所に問い合わせていましたが、その回答がありました。この個体は今年の5月30日に、繁殖地の韓国インチョンのソンドという場所で装着されたものだそうです。過去にも同じ繁殖地で装着された個体が2羽飛来しているので、決まった渡りのルートとして往来があるのは確実なようで、山口湾のズグロカモメは韓国産の個体群なのかもしれません。
ソンドにある遊水地の人工島ではクロツラヘラサギが繁殖していることで知られています。開発が急ピッチで進むインチョンのビル群をバックに繁殖する光景はかなり異様なのですが、ズグロカモメの繁殖地も近くにあるのでしょう(同じかも)。山口湾のクロツラヘラサギもソンド産の個体がいるかもしれず、同じ空気を吸った似ても似つかない2種が、異国の同じ場所でやはり同じ空気を吸っているかもしれないとは、不思議な気がしますね。