浮き島で休憩するバン
　カモがほぼ去ってしまった淡水池で楽しみと言えばカイツブリですが、今年もペアがたくさんいて追いかけ合いもよくやっているのに、一向に営巣を始めません。いい加減水草も伸びてきて、その気になったらいつでも作れるはずなのに・・・。この現状を打破する救世主となるのか、バンが見やすくなっています。
　バンは越冬期にはずっと確認されていて、春になってヨシ原に移動したのか、淡水池から一時期姿を消し、最近また淡水池でも見られるようになりました。ヨシ原では声が時々するので、ヨシ原を放棄したわけではなく、新たに飛来したようです。
　昨年は巣材を運ぶなど、繁殖する気満々のように感じましたが、結局繁殖した形跡はありません。今年もこれだけよく見られるので、繁殖の期待は高まります。園内で最後に繁殖してはや6年、またまっくろくろすけのヒナたちを見られる日が近いと信じたいと思います。ところでバンが繁殖するくらいで騒がなくても、と思うかもしれませんが、最近数がかなり減っているのでは？と感じています。もう普通種ではなく、実はカイツブリ並みに少ないのではないかと。カイツブリは山口県の準絶滅危惧ですから、バンもレッドリストにランクインしてもおかしくありません。まだ見やすいうちに見ておいたほうがよさそうですよ。